私は2015年秋、31歳の時に約12年間勤めた会社を辞めてイギリスへ語学留学し11ヶ月間過ごしましたが、一旦日本に戻ってからすぐにイギリスでのボランティア活動の申し込みをして準備を始め、半年後の2017年春に再びボランティアとしてイギリスの地を踏み1年間滞在しました。
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このイギリスでのボランティア留学、申し込み当時インターネットで色んな情報を検索しましたが、なかなか詳細に関する情報を見つけられず、一体ボランティア留学というものがどんなものなのか想像がうまくできませんでした。
というわけで、今回はイギリスボランティア留学では一体どんな生活を送るのかということについて、ボランティア留学の日常風景をお伝えしたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- イギリスボランティア留学なんて聞いたことがない
- イギリスボランティア留学に興味がある
- イギリスボランティア留学での生活がどんなものか知りたい
イギリスボランティア留学
施設の場所
私が働いていた施設は、先天性・後天性の重度の身体障がい者施設で、場所はロンドン近郊にありました。
ロンドンまでほど近い、いわゆる高級住宅地と呼ばれるとても環境が良いところで、ロンドンの最寄りの大きな駅までは電車で30分の距離にあってかなり便利でした。
住んでいた部屋
私たちボランティアは職場である施設の2階に住んでおり、そこから階段を降りた1階と半地下が職場となっていました。
部屋から職場である半地下までの通勤時間はものの30秒程だったので、朝はとってもゆっくり寝れました。笑
こちらが実際に住んでいた部屋です。
部屋は一人部屋で、部屋の中に洗面所もついていました。
バスルームは私たちの住んでいる階に2つあり、一つはシャワーとトイレ、もう一つはバスタブ・シャワーとトイレ。
キッチンとシッティングルーム(リビングルーム)、そしてバスルームはみんなでシェアします。
同じフロアに、ポーランド人スタッ1名、イギリス人スタッフ1名、そして私たち日本人ボランティアが私を含めて3名住んでいました。
シェアハウスというかシェアフラットに住んでいる感覚とまったく同じですが、以前の語学留学時にシェアハウスを経験済だった為、それと似た感じで過ごすことができました。
お部屋は小さいですが居心地がよく、ベッドもシングルベッドでしたが寝心地抜群で気に入っていました。
食事環境
食事は3食分が無料でついており、朝食は施設の食材庫においてあるパンやシリアル、牛乳、バターなど、何でも好きに取っていいようになっているものを朝ごはんとして自分で食べることができました。
だいたいの食事は下記の通り。
- 朝食・・・シリアル
- 昼食・・・日によってばらばら。一日の中で一番大きい食事です。
- 夕食・・・サンドイッチ
その内、メインである昼食は施設の入居者さんと同じで、施設のキッチンにいるシェフが作ってくれたものを食べていました。
基本的にザ・イギリスの料理!というメニューになっています。
たまにインド風のカレーライス的な感じでライスが出たり、パスタが出ることもありますが、ほとんどはジャガイモメインの料理を食べていました。
毎週金曜は必ずフィッシュアンドチップスで、フィッシュかスカンピー(シャコに似ている)を選べるのですが(前日までにシェフに伝えておかねばならない)、私はすっかりスカンピーのフライが気に入ったので、毎週スカンピーを食べていました。
毎週土曜日はイングリッシュブレックファースト。
ブラックプディングという豚の血を固めたものがあまり好きではないのですが、何とか頑張って食べていました。
不思議なものでこのイングリッシュブレックファースト、最初の内はただ単にトマトとソーセージとマッシュルームと…
色んなものを焼いたものをお皿にまとめて乗せてるだけではないか…と思っていたのに、どんどんこの絶妙な盛り付けとコンビネーション、そして味に魅了され、すっかり私のお気に入りフードとなってしまいました。笑
そして毎週日曜日はサンデーロースト。
ローストポーク、ローストラム、ローストビーフ、ローストチキン…と毎週違うロースト料理がでてきます。
味つけは基本的に一緒で、グレイビーソースをかけて食べます。
美味しいかと言われると、食べれるし、まずくはないですが、味にバリエーションがないので、どんどん飽きてはきます。
そこは「イギリス」ということで…。
しかし。
イギリスの料理はおいしくないと散々耳にしますが、思っている程ではないと思います。
本当にびっくりするクオリティのカフェに出会ったりすることもありますが、この施設のように、まずまず腕の立つシェフの作るイギリス料理は美味しいですよ♪
休みは週2回
お休みは週に2回でしたが曜日は決まっておらず、上司が他のボランティアの人たちとの日程を調整して、ランダムに休みの日を含めたスケジュールを作ってくれていました。
基本的には自分の希望の安みは必ず希望通り通して貰えていたので、とても助かりました。
ボランティア内容
さて、肝心のボランティア活動についてですが、どういったことをしていたかという部分が気になるところですよね。
以下詳細を紹介していきます。
入居者の食事介助
一つは入居者の食事時の食事介助。
入居者さんたちが朝食、もしくは昼食をとる際に、食べ物を口まで運んで食べさせてあげる仕事です。
喉を詰まらせやすい入居者もいるので、食べ物を細かくして与えるなど、コツや慣れが必要ですが、そこまで難しいものではありません。
※2018年2月から食事介助と飲み物介助ができなくなりました。
詳しくはこちら↓。
>>関連記事:オーマイガ!施設のボランティアに関するルールが変更!
アクティビティ活動
日中は主にアクティビティといって、クイズをしたりボードゲームをしたり、もしくはケーキを作ったりと言った感じで入居者さんと一緒に何か活動するということを行っていました。
私の施設は身体障がい者施設でしたが、中には知的障がいのような症状のある方もいるので、入居者の症状に合わせて入居者が出来ることを考えながらクイズをしたりトランプをしたりと臨機応援に対応していました。
>>関連記事:イギリスボランティア留学・アクティビティって?
入居者の外出の付き添い
入居者さんが外出をする際の付き添いなども行っていました。
ATMにお金をおろしに行く時や銀行に行く時、スーパーに買い物に行く時などに車いすを押してあげたり、電動車椅子利用者にはただ横について付き添ってあげたりします。
アクティビティで時には本格的に遠方などに出かけることもあり、劇場へミュージカル鑑賞に行ったり、フットボールの試合を観戦にいったりなんてことも。
私はワーナーブラザースのハリーポッタースタジオに一緒に付き添い、無料で入場、そして普通に楽しんできました。笑
>>関連記事:ハリーポッター好きは行くべきでしょう…!ワーナーブラザーズスタジオツアーロンドンへレッツラゴー!
また時には一緒にパブへ行き、入居者さんはお酒を飲んでご機嫌、私たちは仕事中ということでお酒を飲むことはできませんが、ありがたいことに入居者さんのおごりでジュースを飲むことができました。
ボランティアの私たちは不思議なポジションにいる感じです。
きっちりと働いているわけではない、でも、働いているような…そんな感じでしょうか…。
ただ、社員や従業員として働いている人達とはくっきりとできること、できないこと、していいこと、してはいけないことの線が引かれていたので、あくまでボランティアとしての活動をしていました。
イギリスボランティア留学で新しい体験を!
要するに簡単に言うと、施設で暮らす入居者さんたちが楽しく毎日を過ごせるように一緒に活動するのが私たちボランティアの仕事です。
完全に英語環境で働いていましたが、先に語学留学しておいて良かったと心から思いました。笑
ボランティアの募集要項には、英語初心者でも大丈夫というようなことが書かれてあったりもするのですが、どれだけボランティア活動に励みたい!と思っても、英語でされる指示などが一切分からないという状況では、難しい場面がいくつもあります。
少なくとも最低限の英語力が必要であることは間違いありません。
日本にいる間にそれなりにしっかりと英語を身に着けて置くことが、自分のボランティア生活をより一層充実させることができる要因の一つになると思います。
私のように先に語学留学をして英語を身に付け、その延長線上でボランティア留学するというのも手です。
あくまでもボランティア活動がメインになるので、そこはしっかり踏まえつつ、ボランティア活動をしながら英語も磨けて一石二鳥です!
>>関連記事:イギリスボランティア留学するにはどれくらいの英語力が必要?
ボランティア活動自体は本当にとてもやりがいがあり、心から楽しんで取り組むことができました。
入居者さんたちもみんな親切で可愛い方達ばかり!
私のまだまだな英語もじっくりと聞いてくれ、楽しく会話をしてくれました。
ボランティアをしに来ている身でしたが、学ぶことや気を遣って貰うことがたくさん!
心が優しくなれる環境にいて、とても幸せを感じました。
ただ、以前は比較的簡単に取得できていたボランティア用のチャリティビザが、今では(2018年時点)なかなか取得が難しいものになっているようです。
私が申請した時は、まだギリギリ簡単に取得できる時期だったようで、ラッキーだったな~と思います。
>>関連記事:悲しい別れ…。そしてどんどん厳しくなるイギリスボランティアビザ取得の現在の動向
以上、イギリスボランティア留学生活の詳細について紹介してみました。
どなたかの参考になれば幸いです。
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