オランダへ移住してきてから丸一年が経ちました。
移住してすぐにオランダのパートナービザの取得手続きに乗り出した私達ですが、それと同時に気になっていたのが車の運転免許についてです。
オランダでの運転や運転免許に関する情報を調べてみたところ、自分で日本大使館のWEBサイトなどで調べた情報では、
- オランダに90日以内滞在する場合、日本で国際免許を取得してきていれば日本の免許証と国際免許を携帯している場合にオランダでの運転が可能。
- 90日以上の滞在の場合にはオランダの運転免許証に切り替えが必要。
- 切り替えの手続きはオランダでの住民登録が住んでから6か月以内に行う必要がある。
というような情報を見つけました。
※参考記事はこちら(在オランダ日本大使館)。
しかし。
相方氏がオランダ語でオランダ公式の情報を調べてみたところ、
- オランダでの運転はオランダに185日以内の滞在中は日本の運転免許証で可能。(日本で運転免許を取得してから日本に185日滞在したことがある前提。)
- 国際免許証は必要ない。(観光での滞在中の運転には国際免許が必要。)
- それ以上の滞在となる場合にはオランダの運転免許証への切り替えが必要だが、切り替えについて特に期限などは書かれていない。
…というのです。
※参考記事はオランダ運輸・公共事業省担当局(RDW)のこちらとこちら
この日本側とオランダ側の情報に差がある為に、90日以内であったとしても国際免許を取ってきていないから運転することは出来ないという私。
しかし、185日(約半年ですね)以内であれば日本の運転免許だけでオランダで運転していいんだから運転してみたらという相方氏。
この意見の相違により喧嘩まで勃発する羽目になったのですが笑、最終的にあっという間に日にちは過ぎ去り、既に一年が経ってしまった現在であります(^^;)
私ははじめからこの6ヶ月期限を相当気にしていたのですが…
2019年の5月末にオランダへやって来て11月に結婚式の為に日本への一時帰国を控えていた中、実際にパートナービザを手にしたのが8月頃でした。
その時点で11月の日本帰国まで3ヶ月しかなく、運転免許証の切替、そして日本の運転免許証を返してもらうまでに1、2ヶ月程時間がかかるという情報を得ていたもので、万が一11月の日本帰国までに日本の免許証が返ってこなかった場合日本で運転ができないと困る…
という事情もあって、手続きするにできなかったという感じでもありました。
そんなこんなで、前置き長くなりましたが、ようやく重い腰を上げてオランダの運転免許証への切り替え手続きをすることにしたのが2020年の5月。
その手続きの流れについて紹介したいと思います。
日本の運転免許証をオランダの運転免許証に切り替える
気になる「6ヶ月」という期限について
まず最初に確認したかったのが、「6ヶ月以内に切り替えが必要」という情報についてです。
これは相方氏からオランダ運輸・公共事業省担当局(RDW)https://www.rdw.nl/に直接電話をして確認してもらいました。
そこで貰った答えとしては、住民登録をしてから6ヶ月以内に切り替えが必要という期限はないとのことでした。
私は既にオランダに来てから一年、ビザを取得してから半年以上が経っていますが、何の問題もなく運転免許証の切り替え手続きはできるそうです。
日本側の情報となぜこういった差異が出てくるのか、手続きをする際にとても混乱するので統一してほしいところではありますが、私たちが直接オランダの公的機関に問い合わせて得た答えは期限はないということでしたので、ひとまず安心して無事手続きを始めることができました。
在オランダ日本大使館へ運転免許証の翻訳を依頼する
さて。
早速手続き開始!ということで、まず必要になるのがこちらの用紙。↓
こちらは在オランダ日本大使館窓口に自由に取れるように置いてあるので、ビザの申請などで大使館へ行った時に取ってくるか、もしくは日本大使館のWEBサイトでダウンロードして自分で印刷することもできます。
在オランダ日本大使館のダウンロードページへはこちらから。
この用紙を記入して、日本大使館窓口へ持参免許証と一緒に持参します。
私は免許証のコピーを取ってそれを添えて一緒に提出し、免許証自体は持ち帰りました。
約一週間で出来上がるのでこの日以降に取りに来て下さい、受け取りに必要な金額はいくらです、と案内された用紙を貰うので、それをもって一旦帰宅です。
私達は申請してから二週間後に取りに行きました。
支払った手数料は€17です。(2020年6月時点)
受け取ったのは運転免許証の内容の英語翻訳。
次はこれをもって役場へ…と行きたいところですが、その前にもう一つWEBでの手続きが必要です。
オンラインで健康チェック
次は健康チェックの手続きです。
cbr(Het Centraal Bureau Rijvaardigheidsbewijzen)という機関のWEBサイトでオンラインで手続きをすることができます。
cbrのWEBサイトへはこちらから。
右上のMenuのところからDigiDにログインしてから手続きを進めます。
内容は視力に問題がないかなど、いろんな健康に関する質問です。
特に何も問題なければ全て「NEE」をクリックしていくだけであっという間に完了します。
最後に申請手数料をオンラインで支払う必要があります。
手数料は€37,80でした。(2020年6月時点)
支払いを完了すると、その旨についてのメールが送られてきます。
そしてすぐに申請内容のチェックが完了した旨のメールも送られてきました。
その後審査結果のレターが届くので、それを持って役場へ申請に行きます。
役場で申請
役場に行く為には予約が必要です。
まずは電話して予約を入れましょう。
そして、いざ役場へ!
持って行くものは、この手続き中で得たレターや書類、自分のパスポート、滞在許可証のカード、そしてもちろん日本の免許証、全て念の為持参します。
手続き自体は役場の担当の方がサクサクと済ませてくれたのですが、手続きの最後に「あなたの日本の免許証はかえってこないからね。」と言われ…。
いやいや、そんなはずはないです、日本の免許証は役場に預けた後に、手続きの中で日本大使館に送られて私の手元に戻るはずだと説明するのですが、役場の担当の女性は「いいえ、あなたの日本の免許証は戻ってこないわよ。」の一点張り。
夫氏がわざわざオランダ運輸・公共事業省担当局(RDW)https://www.rdw.nl/に電話で確認して得た情報だから間違いないと説明し、担当の方もその場でインターネットでその情報を検索し、ようやく「あら、本当ね。日本の免許証戻ってくるのね。」という話になりました(^^;)
オーーーーイ!汗
って感じですが、オランダのお役所仕事はだいたいこんな感じでアバウトなことが多いのでいつものことと思うしかないですね…チーン。
さて、役場での手続きの最後に、オランダの免許証を受け取る為の案内用紙を貰いました。
それによると、役場でのこの申請が終わった後、数日後に直接あなたの家にあなた宛てにオランダの免許証を届けに担当者が行きます。
自宅へ訪問する前にメールで届けに行く人の名前と顔を送るので、それを確認してからあなた本人が直接その人から免許証を受け取ってください。
…というようなことが書かれてありました。
そして後日。
メールで配達人の名前などが送られてきて、指定された日時にその人が直接オランダの免許証を届けにきてくれました。
これでようやくオランダの運転免許証をゲットです…!
その後…日本の運転免許証もきちんと手元に戻ってきました
気になる日本の免許証ですが、その後日本大使館から私の日本の免許証を預かっている旨の手紙が自宅に届きました。
受取は大使館に直接行くか、もしくは郵便書留の切手を同封した返信用封筒を大使館へ送ればそれに入れて郵送で返送しますという案内でした。
私は結局日本大使館現地に取りに行きましたが、郵送で返送してくれのはとてもありがたいですね。
以上、日本の免許証をオランダの免許証に切り替える流れをご紹介しました!
長くなりましたが、参考にしていただければと思います。