31歳で仕事を辞め、イギリスへ語学留学にいざ行くとなった時に気になったことの一つが、イギリスでのお金の管理方法です。
旅行で行くわけではないので、数万円だけ現地通貨に換金して持って行くというわけにもいかず、どうしたものかと考えました。
少なくとも私は日本で日本円を使った経験と、社員旅行で中国と韓国を訪れた際に空港で両替した現地通貨を現金で使い、空港の免税店ではカードを使ったくらいの経験しかなく、あくまでもその時は観光だったので、そこに住むという感覚で海外でお金をどう管理したらいいかなんて、イギリスに行くまでは考えたこともありませんでした。
今回は、そんなちょっとしたお金に関する不安をお持ちのあなたに、私がイギリスへお金の持って行った時の体験を元に、海外に長期滞在する際のお金の管理方法について紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
- 海外に長期滞在する予定がある
- 現地の通貨に両替した現金をたくさん持って行くべきか、クレジットカードで事足りるのか気になる
- そもそも海外でクレジットカードで現金の引き出しが出来るのか不安
海外へのお金の持って行き方
初めて語学留学でイギリスに11ヶ月滞在した際、私は以下のものを持参しました。
- 10万円分をポンドに替えた物の現金
- VISAカード2枚
- マスターカード1枚
- マネパカード1枚
何せ初の一人海外、一人海外生活、しかも約1年ということで、とにかく念には念を入れて、いろんな形でお金を持って行きました。笑
VISAカード
まずはもともと持っていた普段使いのVISAのクレジットカードを海外キャッシングができるように手続きしました。
クレジットカードに海外キャッシング機能をつけておくと、クレジットカードを使って海外のATMで現地通貨で現金を引き出すことができるのです。
引き出した分の金額は日本円に換算され、普通のカードの支払いと一緒になって後日カード代金として引き落とされます。
ポンドから日本円への換算のレートは、カード会社のタイミングによるらしく、その日その時間のレートに左右される為、請求が来てみないと一体いくらで換算されたのか分からなかったりもするのですが、海外キャッシング手数料はそんなに高いものではなく、先に空港やその他の両替所でガッツリ高い手数料を取られつつ日本円の現金をポンドへ両替するよりも、場合によってはかなり安く抑えられるのではないかと思います。
私はもう一枚別のVISAのクレジットカードを持っていますが、それは海外キャッシング対応にするのをし忘れたまま渡英しました。
ですが、海外キャッシングができないままの設定で持って行ったそのクレジットカードも、キャッシング(=ATMでの引き出し)は出来なくても普通にレストランなどお店の支払い時には使えるので持って行っておいて損はなしでした。
やっぱりVISAはほとんどのお店のクレジットカード支払いに対応しているので、持っていると本当に便利です。
マスターカード
私はVISAカードの他に、万が一に備えてマスターカードも作成して持って行きました。
イギリスでVISAカードが使えないなんていうお店は結局は見たことがありませんでしたが、念には念をということで。
クレジットカードに関してはVISAかこのマスターカードを持っておけばまず間違いないと思います。
マネパカード
普通のクレジットカードとは別で作って持って行ったのがこの「マネパカード」。
マスターカードの関連のカードなのですが、簡単に言うと、プリペイドカードのようなものです。
登録をすると、マネパカード専用のマネパカード口座番号を持つことが出来ます。
そこに自分の銀行からオンラインでお金を振り込み、それをマネパカード口座内で希望の額だけポンドやユーロに替えて持っておくことができます。
webで作業できるので、日本を出てからでも後から日本円を追加してポンドやユーロへ口座内で両替が可能です。
カードはクレジットカードの使用時と同じようにレストランやショップでも使えますし、現地ATMでの引き出しも可能です。
マネパカードの特徴
このマネパカードの特徴は日本円を現地通貨に替えた日のレートで両替できることです。
例えば、1ポンド130円で両替した分は、その後レートが1ポンド180円なんかに上がったりしたとしても、先に130円で両替しているので、そのまま1ポンド130円の金額で持っておくことが出来ます。
現金で引き出す時にも何か購入する時にも両替した時のレートが固定されたまま持っているお金が現地通貨で引き落とされるので、その都度その時々のレートに左右されることがありません。
逆に1ポンド180円の時に両替したのちに1ポンド130円にレートが下がった時には、その逆の現象が起きることになります。
そんなわけで、レートが低い時に両替しておくことができれば、後でレートが上がったとしてもその影響を受けないのでお得です。
マネパカードをオススメしたい理由
実は、クレジットカードだけの持参で十分とは思いつつも、マネパカードを何気に結構オススメしたい理由がありまして…。
これは本当になぜだかわからないのですが、たまにイギリス国内、もしくはヨーロッパ内で、普通のクレジットカードで現金を引き出せないATMがあったんです…。
なぜかは本当に不明です。
クレジットカードを頼りにしていたのに、現地でお金が引き出せないとなった時には本当に困りました。
引き出せるリミットを超えているわけでもないし、暗証番号を間違えているわけでもないし、本当に何が原因かわかりませんでした。
今思えば、もしかしたら普段日本で使っているカードを現地で使った時にセキュリティが働いて、怪しい引き出しが海外で行われていると判断され、ロックがかかってしまっていたのかもしれません。
ですが、そういった場面に遭遇してしまった時に、このマネパカードだと現金を引き出せるということが何度もあったのでとても助かりました。
クレジットカードとは違ってデビットカードのようにお金を引き出せるので、キャッシングをしているというわけではなくセキュリティに引っ掛かることがなかったのかもしれません。
とにかく、いざATMで引き出そうとしてできなかった時の状況に唯一対応できたのがこのマネパカードでした。
あくまでも憶測でしかありませんが、これはイギリスだけでなく、他のヨーロッパの国に旅行に行った時にもそういったことがあったので、クレジットカードが使えなくてハラハラした時にはこのカードを持っていて本当によかった…と思いました。
とりあえずはある程度の現金とクレジットカードがあれば大丈夫
以上、お金の持って行き方について、私の体験も混ぜて紹介してみました。
友達の中には本当に現金のみを大量に持ってきていた子もいましたし、ワーホリなど語学留学よりも長期で滞在していた子は(イギリスはワーホリで2年間滞在できる)現地の銀行で普通に銀行口座を持ったりもしていました。
ただ、6ヶ月や11ヶ月しか滞在できないイギリス語学留学の学生ビザでは、100%とは言いませんが、現地で銀行口座を開くのはかなり至難の技ではないかと思います。
とりあえず、安心した気持ちでお金を持って行くには、現金少々とクレジットカード、そしてマネパカードなど持参するといいかと思います。
ちなみにイギリス滞在2年目のボランティア時は、施設から現地の銀行のデビットカードを渡されており(そこに施設からお小遣いが毎週入る)、それと自分のクレジットカードだけで事足りました。
ただ、最近知ったのですが、今現在住んでいるオランダでは普通のクレジットカードが使えないお店がとても多く、現地銀行のカードがないとかなり生活が厳しいと感じています。
少なくともイギリスでは現地の生活が自分にとって普通の日常となれば、お金の管理方法などもあまり気にならなくなるので、とりあえずマネパカードも持って行きつつ、基本的にはクレジットカードだけで生活すると考えてもいいかと思います。
ですが、国によっては今私が住んでいるオランダのように、クレジットカードがあまり活躍できなかったりする場所もあるんだなということを今回私も初めて知って、ちょっと驚いています。
オランダでは現地銀行のカードを使うか現金で支払うかの選択ししかないお店が多く、キャッシュレスが進んでいる為、現地の銀行口座を開設するまでが本当に不便でした。
国によっていろいろ状況が違ったりもするので、先に念入りに色々調べ、色々準備しておくにこしたことはありません!
【オランダ移住】オランダで楽しく銀行口座を開設した話。
こんにちは! 管理人のひさとです。 以前イギリスにいた時には最初の語学留学時には現地で ...
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