先日県外に住んでいるイギリス人の知人が我が地元に遊びにやってきました。
その知人というのはランゲージエクスチェンジをしているメル友。
二泊三日の滞在で2日間、知人を連れて地元の良さげスポットを案内しつつ一緒に観光してきました。
さて、そんな今回の知人の訪問だったのですが、実は私がイギリスに語学留学、そしてボランティア留学をしたトータル2年の時を経て、自分が英語をそこそこ理解できるようになった状態で、日本でこんなに英語で一日中誰かと直接話をしたといった今回の状況は、私にとって何気に初めてのことでした…!
1年間の語学留学のあとにボランティアとしてイギリスへ渡るまで、半年間の時間を日本の地元で過ごしましたが、その間には全く外国の方と英語で直接会って話すことはおろか、一日中英語を口に出しているという機会は残念ながら一度もありませんでした。涙
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イギリスにいる友人知人たちとメッセージのやり取りなどはほぼ毎日していましたし、今もしているのですが、実際に口に出して英語を話す、直接会話をする、といった機会は残念ながらなかなかありませんでしたし、ありません。
たまに車の中で独り言を英語で話したり、車の中ではだいたいイギリスのラジオをながしたり、テレビなどでも英語を耳にする機会というのはあるのですが、耳にはできる英語、なかなか口にはできないという状況でした。
特に我が地元はなかなかな田舎な為、この地元で外国人の英語話者を見つけて仲良くなるというのも至難の技…。
そんな中、今回は県外に住んでいる日本在住のイギリス人の知人が遊びに来てくれましたので、二日間ガッツリ久々に日本で英語を話すという機会を持つことができました。
そこで、今回日本で日本人だらけの中、イギリス人と英語で会話をしながら二日間を過ごしてみて、わが身に起きたことをちょっと記事にしてみたいと思います…笑
今回の状況
まず、改めて今回の私の置かれた状況をおさらい。
今回は、日本で日本人に囲まれている中英語で人と会話。
→イギリスにいた二年間の間は、イギリス人に囲まれた生活の中で英語で話していたという状況だった。
イギリスで日本人の店員のいる日本食レストランに行ったりももちろんしていましたが、なんでしょうね…
そういった時とはちょっとまた違った感覚が今回したのは、やっぱり根本的にイギリスにいるという空気と、今回は日本にいるという空気の違いなのかなぁと思います。
我が身に起こったこと
外国人と一緒にいても日本人と一緒にいる感覚
これはちょっと説明が難しいのですが…笑
なんでしょう、簡単にいうと、イギリスに行く前の私の心境と、今の心境とを比べてみた時にこれを感じました。
イギリスに行く前に地元で少ない機会ではありましたが、外国人と接する機会があったことがありました。
マンツーマンの英語の先生をしてくれていたカナダ人とフランス人を初め、たまたま知り合ったニュージーランド人、道で道を尋ねて来た韓国人、我が地元までアメリカのヴァージニアから遊びに来てくれたアメリカ人のメル友であったり。
そして私は彼らと会う時や話す時は都度、大緊張。
なんでかって、そもそも英語が当時は一切話せない状態でしたので、当たり前といったら当たり前なのですが…笑
マンツーマンで英語の先生をしてくれていたフランス人以外はみな日本語は一切話せない人でしたので、日本語での会話に逃げることもできず、ドキドキしながらありふれたことしか話せませんでしたし、ほぼ身振り手ぶりと単語を並べて乗り切るという状況…
何よりも、外国人と時間を過ごすということに慣れていなかったので、決して差別や偏見などがあるわけではないのですが、とにかく外国人に対して緊張していました。
では今はどうか。
イギリスにいたことで、イギリス人や他の国の人たちにはどんどん慣れてくるわけで、周りも日本人はほとんどいないわけで、その状況が普通になってくるわけですね。
子供の頃はALTのイギリス人の先生が小学校に来るたびに大興奮していましたし、道端で外国の人をたまぁ~に見かけると手を振ってはしゃいでみたり…笑
と、完全に外国の方をいい意味で興味津々の目で見ていた私でしたが、今では何の特別感も感じない…と言ったら変かもしれませんが、実際に、ただの人間と人間同士として話ができるようになったと言うか…。
一人の色んな性格を持った一人間と、これまで日本で日本人と接してきたように外国の人とも接することができるようになったんだなぁ…と。
イギリスにいると普通の状況ですが、日本にいて久々にイギリス人である友人と時間を過ごしたことで、今回改めてそう感じました。
>>簡単そうで意外に難しい…イギリスでイギリス人の友達を作る方法
頭が完全に英語脳に…!
今回遊びにやってきたメル友である知人は、日本語があまり堪能ではありません。
また知人はとってもお喋り。
私が運転している間もず~っと何かしら話をしていましたし、とにかくずっと一日中話をしていました。
そんな中、食事をしにレストランに入った時のこと。
二日の間でランチやディナーの為に数回そういったことがありましたが、毎回我が身に同じ現象が…。
お店に入って、普段なら
「2人です。」
「2人でお願いします。」
と、テーブルの案内をお願いするわけですが、今回はその瞬間、頭がフリーズ。
どうしてかというと、口から英語が出てこようとするのです…!
「Table for two please...」
が危うく出てきそうになる。
先に口から出ようとする英語を制して、普通に日本語で伝えましたが、なんだかとっても不思議な感覚に(^^;)
普段日本で友達とご飯する時やカフェへ行くことは頻繁にあるわけですが、そういう時に英語と日本語がせめぎ合うなんてことは全くありませんし、話をしている時もルー大柴化することはほとんどと言っていいほどないのですが…。
そして今回、とあるお店でテーブルを案内され、掘りごたつ、カウンター、テーブル席、どこでも選んでいいですよ、と言われたので、どこがいいか友人に英語で尋ねました。
どこでもいいよ~ということで、じゃぁ掘りごたつにしよう~と思い、店員さんに、
「じゃあここで^^」
と掘りごたつをさして言おうとしたのですが、口から自動的に、
「here…」
と咄嗟に出てきてしまい、
あっ!違うし!
と思い、言いなおそうとするも、
「NO…!」
と、またしても、日本語になおして言いなおしたいのに自動的に英語が…!!
というわけで、日本で日本人の店員さんにいきなり英語で対応してしまうというちょっと自分としては恥ずかしい経験をしてしまいました…(;^_^A
その後も、お会計をお願いしようと店員さんを呼んだのですが、口から出てきそうになるのは、
「Can I have a bill?」
それをぐっと抑え、ひと呼吸おいて、
「お…お会計お願いします~^^;」
と無事伝えることができました。
今回私がお会計をお願いしたいセリフが日本語ですっとでてこなかったのは自分的にポイントがありました。
帰国してから普通に地元の友達とレストランに行ったりしてきましたが、考えてみるとどこも自分がレジのところに行って支払いをする、というものでした。
ですが今回はまず店員さんをテーブルに呼んで、お会計の金額を先に見せてもらってから、それをもってレジに行き、お金を支払うというパターンでした。
その状況が、イギリスでのテーブルで支払いをする流れに似ていたんですね…。
なんなら、
あれ?どこでお金払うんだっけ?
ということも今回は頭で考えていました。
イギリスではいつもカードで自分のテーブルで支払いを済ませてしまうので、
あ、レジに行かないといけないのかそう言えば…と。
今回のお店はそういうお店でしたのでね(^^;)
まとめ
今回帰国して感じているのは、最初の語学留学を一年して帰国した時と今回とでは、かなり自分の感覚がまた変わったなぁということ。
意味としては、一年のイギリス生活を終えて帰国したときよりも、二年目のイギリス生活を終えて帰国した今回は、ちょっとしたことが自分の中でイギリス式に以前よりも慣れてしまっており、それがちょこちょこーっと顔を出すようになった…という感じです。
イギリスの風を吹かせてるつもりも、イギリスかぶれになっているつもりもないのですがね…。
日本で30年以上普通にしてきていたことが、ほんの二年イギリスで生活しただけですこ~しは色々と影響されるものなんだねぇ…(-ω-)
と、自分で自分のちょっとした変化を面白く感じています。笑
また、今回は今までの中で一番自分の中で英語脳と日本語脳がせめぎ合ったのを感じたので、それがとても面白かったです(^^)
イギリスにいた時だって、同僚の日本人ボランティアにボス達が言うことを訳して伝えたりと言ったことはしていたはずなのに、なんでだろうなぁ…
とも思いましたが、やはり違いは、
完全なる日本語日本人環境である日本にいながらにして、完全に一日中×2日の間英語ONLYで会話をしていた。
…というところが引き起こしたことだったのかなぁと思います。
これからイギリスへ語学留学やボランティアに行かれて、これから英語の習得を目指されている方には、その先にはこんな状況が待っているかもですよ~ということで、参考にしていただければと思います(^^)
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