すっかりメールやラインでのやり取りが主流となっている今日この頃…。
葉書や手紙を送ることは今の日本ではかなり減ってきているのではないでしょうか。
さてさて、イギリスでは、日本の年賀状文化のように、いえ、それどころじゃなく、それ以上に色んなイベントごとにポストカードを送り合う文化が今もつよ~~く根付いています(´・ω・`)
今日はそんなイギリスのポストカード事情について紹介します。
とにもかくにもポストカード!
イギリスの人たちはとにもかくにもことあるごとにポストカードを送り合う習慣があります。
もちろん人にもよりますが、少なくとも私の周りはそうでした(´・ω・`)
特に、前回はボランティアとして障がい者施設で働いていたので、余計にそういった場面がたくさん。
働いているスタッフがやめたり、病気で休んだり、入院したり、出産したり、結婚したり、誰かの誕生日だったり…
と、ことあるごとにポストカードを準備。
そして、私がそのポストカードを作っていました。笑
私が作ったカードたちがこちら。
こういった感じで、私の低いクオリティではありますが(汗)、施設でのボランティアならではといいますか…(´・ω・`)
こうしてカードを作る機会がたくさんありました。
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ちなみのちなみに、文具屋さんなどでもカード作成キットが売られていたり、カードのデコレート用のシールや飾りが本当にたくさん売られていますので、自力で作りたいという方も簡単に作れてしまう環境が整っています。
本当に、どこででも買えるんです。
そんな、イギリスではなくてはならないカード達なのですが、一体どこで手に入るかというと…
どこででも手に入ります。爆
本当~に、どこででも手に入ります。
スーパーでも、ちょっとしたショップでも、どこにでもカードが売られており、またカード専門のショップもどこにでもあり、すぐに見つけることができます。
売られているカードの種類はとにかく豊富!!
・結婚式
・誕生日
・誕生日年齢ごと(1歳、2歳、3歳…30歳、40歳…など、年齢ごと)
・誕生日相手ごと(父、母、叔父、叔母、祖父、祖母、娘、息子、兄、妹、友達向け…などそれぞれ)
・お悔み
・記念日
・バレンタイン
・母の日
・父の日
…と、何でも来い状態!
この事細かに種類が分かれているところに初めはとても驚きましたし、イギリスのカード文化の本気さを感じたのでした…笑
オススメのカードショップ【CARDS GALORE】
私がいつも「どこにでもあるなぁ~」と思いつつ、いつもお世話になっているのが、CARDS GALOREです。
大きなチェーンのカードショップで、あっちこっちにたくさん店舗がありますので、特にロンドン周辺や比較的大きな街、大きな駅内などであれば簡単に見つけることができると思います。
もちろん品揃えも凄く、お気に入りのカードを必ず見つけることができます。
公式サイトでたくさんのカードが紹介されていますので、どんなものがあるか是非見てみてくださいね♪
観光地オリジナルカード
用途によって色んな種類のあるカードですが、観光地などに行くとそこオリジナルのカードがたくさん売られており、それもまたその場所でしか買えないものであったりするので、つい手を出してしまいます。笑
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イベントや季節限定カード
イースターやバレンタインや…
たくさんのイベントごとにカードが大活躍するのですが、特にクリスマスの時期はとにかくカードカードカード!!
自分もたくさん人から貰いますし、自分も人にたくさんあげます。
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20枚程入りのカードがセットで安くで買えますし、クリスマスのカードの送り合いは日本でいう年賀状の文化と完全に意味合いは一緒だと私は感じました。
日本では1月1日の元旦がとにかく大事ですが、イギリスではキリストの誕生日である12月25日がとにかく大事な日なので、その日にかけてたくさんのクリスマスプレゼントのやり取りと共に、たくさんのカードのやり取りが行われます。
貰ったカードはたいていみな壁に貼るなりテーブルや棚に並べるなりして飾るのですが、大量にカードをもらうので、部屋中カードだらけということにも…!
イギリスの出産事情が垣間見える…死産用のカード
ハッピーな時用だけではなく、お悔み等、悲しい出来事用のカードも売られているわけですが、その中で驚いたことがありました。
赤ちゃんの死産用のカードを見つけたのです。
最初は見間違いかと思ったのですが、何度見てもそれは死産用のカードでした。
カードの内容としては、
生きて生まれてこれなかったけど、天使になったんだよね…
という内容のもので、白を基調にデザインされているものが多いと感じました。
実は、このカードを見つけた時に、私は「腑に落ちたこと」があったのです。
語学留学中、ホストマザーと話していた時のこと。
私の誕生日をホストマザーに伝えると、彼女はこう言いました。
あら、うちの最初の赤ちゃんと同じ誕生日だわ!彼女は死産だったんだけどね…。
私と同じ誕生日の子供が、本当ならばいたはずでした。
しかし、残念ながら死産だったそう。
その後生まれた長男と長女の2人の子供に恵まれたホストマザーでしたが、そんな事情があったそうです。
そしてまたとある日のこと。
ホストマザーの姪っ子の赤ちゃんが死産だった…というのです。
それはリアルタイムでの出来事でした。
両親は死産だった我が子に白いドレスを着せ、本人達も白いフォーマルな服を着て、白馬の引く白い馬車に乗せて教会へ運び、白を基調としたお葬式を執り行い、風船を飛ばし…
と言った写真をFacebookにアップしていました。
そしてそれを私にホストマザーが見せてくれました。
その時感じたこととしては…
赤ちゃんが死産だった時の、その悲しさの中で、こういうお葬式をするんだなぁ…と。
白で統一して、まるでそれは結婚式のような…ハッピーなイベントのように見えました。
でもそれは本当は悲しい出来事であって、でも、亡くなってしまったその子を天国へ送り、彼女は天使になるんだよ~
…という意味合いのお葬式でした。
悲しいけど、そういった形の見送り方も…ありだなぁ…と、感じました。
天使になったと思えば、両親の悲しい気持ちが少しは救われる、そんな感じがしました。
そして、それをFacebookにアップするところがなんとも…。
日本ではなかなかないことだなぁと思いました。
亡くなった赤ちゃんの写真も載っていましたのでね…。
そしてここで話を元に戻しますが、死産用のカードを見た時に腑に落ちたのです。
たまたまステイしたホストファミリーのホストマザーが過去死産の経験があった。
そしてその彼女の姪っ子の赤ちゃんが今回死産であった。
一つのファミリーの中で2度もそんなことが起こるなんて、日本ではめったにないことだと思うのですが、イギリスの出産事情がこの時見えた気がしたのです。
だから…
ショップで死産用のカードがいくつも普通に売られているんだなぁ…
と、腑に落ちたのでした…。
何とも複雑な心境でした…。
>>関連記事:イギリス語学留学中のホームステイ先での生活。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後はちょっと話が逸れてしまった感もありますが…(^^;)
イギリスのポストカード文化の本気度をお分かりいただけたのではないかと思います。
私はこのカード文化がとっても大好きで、とっても素敵なことだと思っています。
イギリスの好きな文化の一つです(^^)
ハッピーなものから悲しいものまで、色んな種類のカードがあり、大勢から一人の人に渡すカードの時などは、カードの中には一人一人の名前のサインを入れたりと、日本でいうと色紙の寄せ書きのような、そんな役割も果たしています。
イギリスに行かれる際にはお土産用にも自分用にも、是非カードショップに寄って購入してみてくださいね♪
使う予定ないし~…
買うまではないかな~…
なんて思っていても、ショップに入ってしまえばたくさんの魅力的なデザインのカードに、つい手を出してしまうことでありましょう…
ふふふ。