こんにちは!
突然ですが、私はこれといった宗教は信仰していないのですが、ヨーロッパというとなんとなーくキリスト教の方が多いのかな~とか、アラブ系だとイスラム教なのかな~とか、だいたいそういったイメージみたいなものがあるのではないかと思います。
私もたった今、宗教は信仰していないと言ったばかりですが、日本独自の宗教である神道の考え方はとっても好きで、一番平和的な宗教?というか文化?なのではないかなぁと思っています(^^)
と言っても、我が親族は一応仏教徒なんですけどもね(^^;)
とりあえず、私としては基本的には宗教は個人の自由で信仰している分には特に何も気にしていないのですが、それを押し付けてきたり、あまりにもそれに固執しすぎたりしているとやはりちょっと…
受け入れがたい時があったりします…
というわけで、今回はイギリスで語学学校に通っていた時に体験した、宗教に関する話を紹介したいと思います。
授業中に宗教の話が出てしまった時の話
全く気が合わない先生と生徒
私がイギリスで語学学校に通っていた時。
ある午後のクラスの担当をしていたイギリス人の男性の先生と、そのクラスに参加していたトルコ人の生徒、サウジアラビア人の生徒とがまったく気が合わず、大変な思いをしたことがありました。
まず、そのイギリス人の先生は、
- ベジタリアン(動物愛護の意味で)
- 仏教の考えが好き
- キリスト教の考えも好き
- イスラム教の考えが嫌い
という方で、それをレッスンの時にも端々に出してくる先生でした。
それに全く同意ができないのが、アラビックの生徒達。
アラビックの生徒たちの特長としては、
- 豚肉を食べない(イスラム教の関係で)
- もちろんイスラム教
- 性格がキツめ(自身や国が一番だという空気が出ている)
と言った感じ。
(※あくまで私の個人的な視点と感想です。)
とにかく先生とは合わないわけです。
そんなクラスの中にいた唯一の日本人である私は、
- 食べ物は何でも食べる
- 基本的に宗教に興味なし
- あえていうなら、一神教には特に興味なし
- 八百万の神様精神の神道の考えが一番好き
という感じ。
いつも先生とアラビックの生徒ととの討論を聞く羽目になって大変でしたが、かなり客観的にどちらともの意見を聞き、その内容は興味深くもありました。
>>関連記事:イギリス語学留学・語学学校での授業内容
デリケートな話題
個人的にはイスラム教には特にある意味興味がない私ですが、しかし、アラビックの生徒達が腹を立てて先生に食って掛かる気持ちも分かりました。
先生はことあるごとにイスラム教について完全に否定、動物を食すということについてもいつも批判的なことを言い、それを授業中のトークの中で話題にしてくるのです。
<先生の言い分>
イスラムの教えはおかしい。
少なくともキリストはそんな教えはしなかった。
仏教だってそうだ。
イスラムの教えはどう考えたっておかしいよ。
動物を食すことだってそうだ。
僕は動物愛護の観点から、ベジタリアンになった。
あんなに可愛い目をした牛や他の動物を食べるなんてこと、できない。
あんなに可愛い目をして、脳みそだってちゃんと持っている、私たちと同じ生き物なんだ。
僕は確かに魚は食べるよ。
でも、牛は魚とは違うだろ?
気付くとだいたいこういった感じの内容の話が始まり、私達は一方的にそれを聞かされる羽目に…。
いえ、アラビックの生徒たちは、一方的に聞いてはいませんでした。
トルコの生徒、サウジアラビアの生徒、一緒になって、先生に大反論。
食って掛かっていました。
<アラビックの生徒達の言い分>
俺たちは別に他の人たちにイスラム教の教えを強制したりはしていない。
個人の自由なんだから何言われる筋合いもないだろ。
とにかく気にせずほっといてくれよ。
それに、ベジタリアンになったっていうけど、魚は食べるって、意味が分からないんだけど。
魚だって脳みそも目もあるんだ。
他の動物だって一緒さ。
魚は食べるのに動物愛護って、意味がわからないよ。
午後の授業は比較的自由にトークをする内容の授業だったが故に、毎回毎回この先生の時にはこの話題になってしまい、アラビックの生徒たちはかなり不服そう。
実際それをひたすら1時間半聞かされている私としても、
なんでこんなデリケートな話題を毎回この先生は話し出すんだ…普通の授業をしてくれよ~…
という気持ちがありました。
日本人である私にも飛び火
いつもはたいていこのイギリス人の先生とアラビックの生徒の言い合いを聞かされる羽目になっていた私でしたが、この先生は本当に先生自身の強い考えや概念を持っている方で、その話をしたいが為になかなかデリケートな話題を生徒に振ってくることが多くありました。
それは時には私にも飛び火。
ある時のテーマは、捕鯨と、軽く日本のイルカ漁について。
またある時のテーマは、第二次世界大戦。
韓国人のクラスメイトがいる時に第二次世界大戦についてのテーマを用意し、日本人である私と韓国人であるクラスメイトにお互いの思うところについて尋ねてきたり、など、知ってか知らずか、わざとなのかわざとでないのか、結構デリケートな問題に突っ込んでくることが多々あり。
しかし基本的に仏教の教えが好きな先生であった為、日本にはかなり好意的ではありました。
お蔭で私はたまになんだかモヤっとさせられる程度で済んだのですが、アラビックの生徒たちは毎回毎回この先生が宗教の話を授業に持ち込んでくる為、何か言われる度にワナワナとイラついているのが伝わってきましたし、完全に先生にウンザリしており、途中からは授業に出席しなくなる生徒も出始めました。
まとめ
私としては、このイギリス人の先生はちょっと自分の考えを生徒に押し付けすぎだと思いましたし、授業中にその話をしすぎだと感じました。
授業にはやはり宗教の問題や戦争などのデリケートなテーマは持ち込まないにこしたことはないと思います。
これは語学学校での体験でしたが、普通に国の違う誰かと話している時には、やはりこの手の話題は避けるのが賢明だと思います。
時にはうっかり話の流れでそういう話になってしまうこともありますが、あまり深く突っ込まないにこしたことはありません。
ちなみにこの先生とアラビックの先生の討論は、本当にかなりお互い本気になってのもので、完全にお互い嫌な思いをしながらお互いの考えを、最早喧嘩のようにムキになって言い合うという感じになってしまっており、聞いている方もなんとも厳しい思いをさせられました。
その場にいた日本人は私一人だけでしたが、私だけ違う世界にいるようでした。
たまに私に双方から同意を求めてくるのですが、私は何とも答えられないわけです。
とりあえず、みんな違った考えや文化を持っているんだから、何か一つこれだと正解があるわけではないと思うよ、という返しをしましたが、
日本人で良かった…と思った瞬間でもありました。
…と言いつつも、実は私自身トルコ人のかなり自信満々な21歳ほどの男子生徒から、日本のこれはおかしい!というようなことを言われたことがあり、ムカっときたことがありましたが…笑
特にその生徒はそんな感じの性格の男子だったので、先生もあまりその生徒のことは好いておらず、余計に毎回彼を挑発するような感じになってしまっていたのかもしれません。
先生、50代だったんですけどもね…