イギリス。
英語に興味を持つ前は、もちろんイギリスの存在も名前も英語を話すことも知ってはいました。
しかし、改めて渡英するとなった時にイギリス英語とアメリカ英語の存在などを知り、実際に来てみて、またより一層色んな発見や、私にとって新しい情報を得ることが出来ました。
今日は私の視点で改めてイギリス、そしてイギリス王室について紹介したいと思います。
イギリスという国
イギリスの正式名称は、
The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
(グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国)
と言い、日本でも良く聞く「UK」というのは上の長い名前のイニシャルから来ているものです。
英語では、本来は「The UK」と「The」をつけるのが正式な書き方・呼び方です。
イギリスは、
・イングランド(首都ロンドン)
・スコットランド(首都エディンバラ)
・ウェールズ(首都カーディフ)
・北アイルランド(首府ベルファスト)
の4つの国からなりたっています。
イギリスの国旗であるユニオンジャック。
この旗は、
白地に赤のプラスの形のクロス部分はイングランド国旗。
青地に白の斜めのクロス部分はスコットランド国旗。
白地に赤の斜めのクロス部分はアイルランド国旗。
この3つの旗のデザインがそのまま組み合わせって出来ています。
ウェールズの国旗が含まれていない理由は、
・ウェールズが13世紀という早い時期に既にイングランドに属し、それなりに独立した国を築いていた為に国旗を作る際にウェールズの旗は含まれなかった。
・あまりにもウェールズの旗は他の国旗とは違ったデザイン(白と緑の背景に赤いドラゴン)の為、デザインが合わないということで取り入れられなかった。
…と言った理由があったそうです。
それぞれの文化
スコットランドもウェールズも北アイルランドも、それぞれの歴史とオリジナルの文化、そしてオリジナルの言語を持っています。
イングランド
イングランド人=イングリッシュ(English)
言語は英語(English)
スコットランド
スコットランド人=スコティッシュ(Scottish)
言語はスコットランド語(Scots)もしくは一部スコットランド・ゲール語(Scottish Gaelic)
ウェールズ
ウェールズ人=ウェルシュ(Welsh)
言語はウェールズ語(Welsh)
北アイルランド
北アイルランド人=アイリッシュ(Irish)
言語はアイルランド語(Irish)もしくは一部ゲール語(Gaelic)
自分たち自身で自分たちのことを、イングリッシュ、スコティッシュ…と呼んでいます。
また、例えばスコットランド人にうっかり、
「あなたはイングリッシュ?(イギリス人の意味で)」
などともし声をかけてしまったりすると、
「いや、スコットランド人だよ。」
と返される確率が高く、
「イングランド人と一緒にされたくない。」
と言ったような感情が少なからずあるようで、なかなかデリケートな部分があるようです。
ちなみに、総称して「イギリス人」と言う時には「ブリティッシュ(British)」と言います。
王室はどうなっている?
イギリスの女王はエリザベス2世。
イギリスでは基本的には第一子が王室の後を継ぐとなっているようなので、第一子であったエリザベス王女がそのまま女王になられたということになります。
そして、女王エリザベス2世の旦那様であられるフィリップ公は「King(国王)」という扱いではなく、女王の配偶者、そしてエディンバラ公爵という称号を持たれています。
女王エリザベス2世を君主としている国は下記の通り。
- イギリス
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- ジャマイカ
- バルバドス
- バハマ
- グレナダ
- パプアニューギニア
- ソロモン諸島
- ツバル
- セントルシア
- セントビンセント・グレナディーン
- ベリーズ
- アンティグア・バーブーダ
- セントクリストファー・ネイビス
この数…
凄いですね。爆
聞いたことのないような国や、イギリスから遠く離れた場所にある国もたくさん。
長い歴史の中で、イギリスという国がどれだけ他の土地に良くも悪くも踏み入って来たかが分かりますね…笑
女王の息子であるチャールズ皇太子はウェールズの君主。
その流れで、故ダイアナ元妃は、ウェールズの皇太子妃という扱いでした。
現在の皇太子妃カミラさんは、ダイアナ元妃に遠慮して、ウェールズの皇太子妃という称号を公式には名乗っていないそうです。
他には、女王の孫であるウィリアム王子はケンブリッジ公爵。
ウィリアム王子の弟ヘンリー王子はウェールズの王子。
…と言った風に、王族の方たちはそれぞれ色んな地域の君主であったりといったような関わりを持っています。
豆知識
「蛍の光」はスコットランド民謡
日本で大晦日に良く歌われる「蛍の光」。
実はこの歌のオリジナルはスコットランドの民謡「Auld Lang Syne(オールドラングサイン)」です。
歌詞の内容は蛍の光とは全く違いますが、曲としては全く同じです。
イギリスでも大晦日の定番曲となっています。
日本で大晦日に歌われるのは、きっとイギリスからの影響があるのでしょうね。
実は歴史が変わってしまった…?
今の女王エリザベス2世の父親である前国王のジョージ6世。
彼はその前の王の上から2番目の息子。
次男でした。
ということは、本当であれば王位を継いでいるのは第一子である彼の兄・エドワードのはずでした。
しかし。
なんとこのエドワードさん。
いざ王位を継承するとなった際に、離婚歴のあるスキャンダル満載のアメリカ人女性との結婚を選び、一度は王位を受け継いだものの、なんと一年足らずでそれを放棄してしまったのです。
弟のアルバート(ジョージ6世)は実は全く王位を継承するつもりはなく、興味もなかった模様。
兄のエドワードとは違い、国王になる教育も受けていなかったそうで、本人としてはかなりいい迷惑だったようです。
突然、押し付けられてしまった形で王位を継承することとなってしまったのでした。
そのジョージ6世は映画「国王のスピーチ」のモデルにもなっています。
エリザベス女王は、もしエドワードが王位を放棄していなければ、今女王としていることはあり得なかったはずの人でした。
この話は今働いているボランティア施設のイギリス人の上司が聞かせてくれました。
そんな上司曰く、
当時とまったく同じことが今また起ころうとしている…
と、ヘンリー王子の婚約・結婚について話していました。
離婚歴のあるアメリカ人の女性と結婚するヘンリー王子がエドワードとかぶって見えるそうです。
当時はエドワードの、離婚歴のあるアメリカ人女性との結婚は決して王室で受け入れられることはなく、王位を放棄してからは彼はイギリス王室とは絶縁状態が長く続いていました。
当時はそれ程の出来事だったことが、今回似たような状況でありながら、厳格なエリザベス女王がヘンリー王子の今回の婚約・結婚を認めたことが驚きだった、と上司は語っていました。
実は知られていない「ヘンリー」の名前
ウィリアム王子とヘンリー王子はイギリス国民からとても人気があります。
特にヘンリー王子は「ハリー」と呼ばれて親しまれているのですが、先日、たまたま施設の入居者にクイズを出していた際の問題が、
「プリンス・ハリーの本当の名前は何でしょう?」
というものでした。
なんだ~、簡単すぎるよこんな問題~
と、私は思ったのですが、なんとみんな答えられなかったのです!
全く見当がつかない…
と言いながら色んな名前を挙げてくれましたが、肝心の「ヘンリー」は全く出てきませんでした。
結局、答えはヘンリーだよと伝えると、「へえ~そうなんだ~!」とのことでした…笑
逆に日本ではハリー王子と呼ぶことはあまりないと思いますので、ハリー王子と言われてもピンとこないかもしれませんね。笑
女王が愛するウェルシュコーギー
日本でも人気の犬種であるウェルシュコーギー。
短い脚が可愛くて人気のワンコです。
このコーギーは、名前の通り、ウェールズ原産の犬です。
そして、このコーギーを愛してやまないのが、エリザベス女王。
なんとエリザベス女王はコーギーを一匹とは言わず、何匹も飼っておられます。
私が動画で見たものでは、8匹ほど連れておられたような…。
しかも、私が見たその動画は、犬達を飛行機に一緒に連れて乗り込み、一緒にお出かけする動画でした…!
ちなみに、「スコティッシュ」と名前のつく犬種の犬はスコットランド原産。
「アイリッシュ」とつく犬種はアイルランド原産(北アイルランド限定ではありませんが)の犬です。
まとめ
話があちこちに飛んでしまい、まとまりがなくなってしまいましたが、イギリスについていろんな角度から紹介してみました。
知らなかった情報などありましたでしょうか?
挙げるとキリがなくなってしまうので、思いついたものから書きなぐってみました。笑
また何か思い出したら追加していくかもしれませんので、お楽しみに。笑