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日本人。外国人。日本語。英語。色々考えさせられた1週間の話。

2018年5月15日

先日「日本でアメリカ人夫妻に1週間付き合ってみて感じたことあれこれ」の記事にも書きましたが、初来日のアメリカ人夫妻に1週間お付き合いしてきました。

仕事で我が地元を訪れていたのですが、彼らだけでなく、実はトータルで5,000人もの外国人(主にヨーロッパから)が同じ目的の為に我が地元を訪れており、我が地元ではそれについて新聞にも載り、ローカルニュースにもなり…

といった大イベントが我が地元で開催され、今回我が地元民は不慣れな【外国人】の対応を頑張らなければならないという状況にありました…!笑

私もいまだかつて街なかでこんなにも大量の西洋人の姿を我が街で拝んだことはなかったですし、ここまで我が地元の一般市民の皆々様が西洋人を見かける、接する、といったことはこれまでになかったことだと思います。

さてさて、そんな中、私が聞いた、見た、体験した、色んな出来事があり、なんだか色々と考えさせられましたので、ここで紹介したいと思います。

気の強い外国人と気の弱い日本人の図…?

地元空港にて

地元の空港にアメリカ人夫妻を迎えに行った時のこと。

彼らはレンタカーを予約していましたが、初の左側走行、初の右側ハンドルということで怖すぎる…!

とひたすら不安がっていたので、私がホテルまで彼らの車を先導することにした為、空港まで迎えに行くこととなりました。

いざ彼らが到着し、我が地元空港の小さなインフォメーションカウンター付近をウロウロしていた時のこと。

彼らと同じく大イベント参加の為にやってきたどこかの国の西洋人の女性がインフォメーションカウンターにやってきました。

西洋人の女性「私無料の送迎タクシー使いたくないんだけど!他に何かバスとかないの?」

受付の女の子「えっと~…バス停がここにありまして~…」

もちろんこのやり取りは英語で行われているのですが、とにかくそのお姉さんの喋りのキツイこと(^^;)

そしてカウンターの女の子は鼻水すすりながら弱々しい蚊のなくような声で、何だかかなりボーッ…とした感じで対応していました。涙

完全に勢いに負けている…!( ゚Д゚)

その日は空港は同じ目的の外国人が続々と到着していましたので、その女性だけでなく他にも色んな外国の方がインフォメーションカウンターを利用していましたが、全体的にやはり外国の方は日本だろうがなんだろうが「英語」で普通に通そうとするわけです。

カウンターの係の人達ももちろん少しは英語を話せる人が配置されているのですが、ここは我が地元。

東京や大きな空港のようにはいきません…。

実はそのインフォメーションカウンターの仕事の求人を今回イギリスから日本に帰国する際に見つけて、一瞬応募しようかと思ったりなんたりしていた私だったのですが、そこに書かれていた内容は、

英語力はあるにこしたことはありませんが、資格などは必要ありません。

中国語と英語の対応マニュアルがありますので、安心です。

といったようなことでした。

ほっほ~。

私のような英語に自信がない人でも、少しでも英語を理解できる人であれば応募しやすい求人になっているな~(´・ω・`)

と、ありがたくその時は読んでいたのですが、今回その現場を目撃したことにより、その求人に書かれていた内容の意味をある意味別の角度で理解できた気がしました…。

多分…ですが、TOEICが日本では一番有名な英語の資格の一つだと思いますが、例えばTOEICで高いスコアを持っている人がいたとします。

がしかし。

実際にリアルな外国人との会話や、対応に慣れていない人はたくさんいると思われるのです。

TOEICのスコアは高いのに、実際西洋人を前にすると全く喋れない、喋れたとしても発音が壊滅的、英語の知識はあるけど英文を組み立てて喋ることはできない、英会話ができない。

IELTSなどのより実践的なもののスコアを持っている場合はまた違うと思いますが、TOEICや大学の試験勉強の為だけに仕入れた英語の知識だけではうまく対応できないということが多くあるのではないかと感じたことが実際イギリスではありました。

語学学校で一緒のクラスにいた日本人の大学生の子は、毎回週一のペーパーテストでは一番の点数を取るのですが、スピーキングとなると、発音が完全なる日本語の発音でした。

休憩時間、その子が席を外している間に、いつもその子とペアを組んでいたブラジル人のお姉さんが私に声をかけてきまして…

HISATO…あなたの友達(日本人同士なので友達だと勝手に思われていました。笑)の英語が全然聞き取れないのよ…あの子と交代して、私のペアになってくれない?涙

と…(~_~;)

ネルソンダック
いや~~はっきりいいますね。
彼女は直接伝えたわけではないからまだ優しい方さ…。私なんて英語に関して、何度傷つくことを他の国の人に言われたことか…涙
ひさと
ネルソンダック
ユーは発音に関して何か言われたことはないんだよね。
そーそー。発音はイケてるみたいで、伝わらなかったという経験はほとんどないのだ。がしかし。単語と文法の方がダメダメすぎて、そっちの面では上のクラスの子にバカにされたようなことを言われたことが何度かあるよ(-_-)
ひさと

関連記事:イギリス語学留学・語学学校での授業内容

というわけで、ちょいと話それてしまいましたが、実際にTOEICのスコアを持っていても、空港など、実践的な英会話を特に必要とする場所では、それに頼った求人はしないのかなぁ、と感じました。

しかし。

中国語と英語のマニュアルがあるので大丈夫、とも書いてあったので…。

今回目撃した感じ、全然大丈夫そうではありませんでしたが…(^^;)

レンタカー屋さんのお兄さん

アメリカ人夫妻を連れて、彼らの予約したレンタカーを受け取りに店頭に向かった時のこと。

ガッチガチに緊張したお兄さんが現れ、私達に向かって、

「じゃぱにーず?じゃぱにーず?」

と…。

初めは何のことかわからなかったのですが、何と私まで外国人だと思われていたようで(爆)、日本語はわかりますか?と我々3人に尋ねたかったようでした(^^;)

私日本人だから大丈夫ですよ。爆

とお伝えし、お兄さんがめちゃくちゃほっと安心しているのが伝わってきました。

その後、車をレンタルするにあたっての手続きを軽く行ったのですが、お兄さんの手がめちゃくちゃ震えており…

喋りも知っている限りの英単語と日本語とを入れ混ぜて、「ぷりーず、ぱすぽーと、でぃすがゆーのかーで…」といったような感じで必死に対応してくれていました。

が、とにかく声も手も震えていて、見ていて私がもう辛くて…涙

何が辛いって、あまりの緊張っぷりが伝わってきて、こっちまで緊張するというかなんというか…涙

私が伝えられる部分は通訳して伝えましたが、お兄さんはお兄さんで頑張って自力で伝えようとしてくれていたので、もう途中から私は心の中でお兄さんの大応援をしてしまいました…!

手続きが終わったあと、アメリカ人夫妻もこっそりと私に「彼すっっごく緊張してたね…。」と言ってきましたので、そりゃぁそうだろうとは思ってはいましたが、彼らにもお兄さんの緊張は伝わりまくっていたようでした。

関連記事:イギリスでは車も人も左側通行?

皆さまの色んな愚痴…

とある日。

いつものようにホテルにアメリカ人夫妻を迎えに行き、車の中で道中喋っていた時のこと。

旦那氏
「今日ランチの時に近くにいたドイツ人がめっちゃこの街の文句言ってたんだよ。
交通の便が悪すぎる、ホテルの食事が高すぎる、誰も英語が喋れないって。」

嫁氏
「車の運転の仕方についてもなんか言ってたわよね。
でもそれはこの街の人たちの運転の仕方が悪いとかじゃなくって、たまたま彼が運悪くそれを体験しただけのことであって。
文句いうなんて変よね。」


「(ムカッ)ちなみに私他の国に行っていちいちそんな文句言ったことってないんだけど、私も言うべき?
ドイツ行った時にとっても便利~♪
なんて思ったこと別になかったし、イギリスでだって不便なことだらけだけどもうそれはそういうもんだということで受け入れてるんだけど。(ムカムカ)」

旦那氏
「ユーも言ってやるといいよ。
なんでこの国では日本語が誰も喋れないの~?って。笑
どっちみちドイツ人の彼らが話す英語も僕たちにとったら聴き取りにくいし、今日はイタリア人とインド人とフランス人のプレゼンテーションを聴いたけど、全く聴き取れなかった。
アクセントが強すぎて何言ってるか全然分からないんだよ。
英語が話せないってこの街の人のことを言ってるけど、自分たちの英語も訛ってて、どの口がそんなこと言ってるんだよって感じ。」

…といったようなやり取りを繰り広げた我々だったのですが、どうでしょう、この話。笑

私としては色々思うところがありすぎて…

もはや誰が誰をちょっと小馬鹿にしてるのかよくわからなくなってきたと言いますか何と言いますか。爆

確かに、我が街では英語を話せる人にはなかなか出会えないと思います。

交通の便が悪いのも理解できる。

けど、一生懸命おもてなしして喜んでもらおう、楽しんでもらおうとしている地元の人たちのことを思うと、胸が痛くなりました。涙

以前日本が大好きで大好きで、ようやく来日の夢をかなえた知り合いのイギリス人が言っていました。

東京や京都のような大きな都市、観光地ですら英語の情報や英語を話せる人が足りないと思う部分がたくさんあった。

でも、それでも気付いたんだよね。

私達は日本に来てるんだから、って。

英語を話す国ではないってことをもっとわかってないといけないし、英語がどこででも通じるって高をくくってる私たちの方がいけないんだわ。

関連記事:他の国の人たちが思う日本に対する印象

仕事で今回我が地元を訪れていた人々とは状況は違うかもしれませんが、この私のイギリス人の知人の言った言葉を以前聞いた時私はとても嬉しかったですし、少しでもそういう気持ちでいてくれると日本人としても嬉しいなぁと思ったり…したのでした。

また、以前日本にもうトータルで7年は住んでいるイギリス人と話す機会があった際に、これまた色んな日本についての愚痴を聞かされたことがあったのですが…。

なにゆえ日本人である私にそれを笑って言えるのか、というところが不思議でなりませんでした。爆

家電屋さんなんかに行った時に、テレビを売っているコーナーのテレビが全部ついててうるさいから、ということで、その方はいつも勝手に売り場のテレビのコンセントを全部抜いてしまうそう。

その方の知り合いのカナダ人も、勝手にテレビを消してしまう、と言っていました。

また、某大手洋服屋さんに行く際も、店内放送がウルサイ!と店員に伝えたらしく、それ以降その方がその店を訪れる時にはそのお店では音楽も店内放送も一切ストップするそうです…。

人それぞれ感じ方は違うかもしれませんが…

そのテレビ売り場も洋服屋さんも、あなたものでも家でもないんだから、ちょっとわがまますぎるんじゃない?

下手したら営業妨害だよ、と念の為伝えておきました(-_-)

うっかり差別…

これまたアメリカ人夫妻がイギリス在住のチェコ人の男性から聞いたという話をしてくれました。

とある夜、そのチェコの男性は我が地元の夜の街に繰り出してみたそう。

そこでたまたま見つけた居酒屋さんに入ろうとしたらしいんですね。

そして入り口を開けてみると…

「のーのー!おんりーじゃぱにーず!」

と中から言われてしまい、お店に入れてもらえなかったらしいのです…。

その彼はその出来事を差別された、と取ったそう。

幸いなことに、その後彼はたまたま通りかかったご機嫌の明るい地元民のグループにナンパされ(笑)、一緒に別のお店に行き、とっても楽しんで帰って来たそうです。

けれども、最初に一人で訪れた居酒屋さんでは差別をされたという記憶が残ってしまったわけです。

アメリカ人夫妻は一応その彼に、きっとそれは差別じゃなくて、なんとなくその時のお店の気持ちもわかる、と伝えてくれたそうです。

彼が少しでも日本語を話せるような人であれば、もしくは彼が日本人と一緒に訪れていれば、お店の人も安心してきっと対応してくれただろうと。

でも、本当に日本語しか分からない、日本語メニューしかない、誰もうまく対応できない、そういった不安から、つい出てしまった「のーのーおんりーじゃぱにーず」だったのではないかと、そうチェコの彼にアメリカ人夫妻は説明した、と言っていました。

丁度その前の日に、地元についての愚痴を聞かされていた私はちょっとムカムカしていましたが、翌日その話を聞いて、これまた何とも言えない気持ちにさせられました…。

今回は、こっちが「ごめん」と思いました。涙

きっとその彼が訪れたのはちゃきちゃきの超ローカル居酒屋さんだったんだと思います…。

いままで外国の方なんて一度も訪れたことがなかったんだろうと推測されます。

要するに、ただ、不慣れなだけだと思うんです。

私としましては。

英語がわからなくてもなぜかコミュケーションが取れてしまう人はたくさんいますし、明るい地元のおっちゃんたちなど、特にその傾向があると思っています。

ただ、普段本当に外国人に接する機会がないので、パニックになってしまっただけだと思うのです。

もしくは、「日本語しかわからないよ!」という意味での「おんりーじゃぱにーず」だったのかもしれない。

ですが、私がもしイギリスで、イギリス人しかこの店はダメだよ!と言われたりしたらそれはもうショックだと思います。

確実に、差別されたと思うと思います。

関連記事:日本人は差別されやすい?されにくい?気になるイギリスの日本人差別事情

まとめ

以上、いろんなことを書き連ねてみましたが…。

とにかく一つ思ったのは、我が街は外国人慣れすることがちょっと必要かもね、ということです。

そういう私もイギリスに行く前は外国人を目の前にするとなぜか緊張してしまっていたなぁ…
ひさと

我が市、県がいったいどこを目指しているのかは知りませんが(笑)、年に一度スポーツ系のワールド杯が開催されたりもしますし、色んな誘致なども行っており、外国からの観光客をやはり呼び込みたい気持ちがあるはずなのです。

さすがに今回のように一度に一週間に5,000人の外国人が我が街を訪れるということは滅多にないことだとは思いますが、いざ県民市民一人一人が外国の方を対応しなくてはならないとなった時に今回のような文句を言われたり、うっかり差別ととられるようなことをしてしまったりしていてはいけないのでは…と考えさせられました。

今回私はひょんなことからその5,000人のうちの2人であるアメリカ人夫妻を我が街で大満足させてあげることができたのですが(笑)、その分相当疲れました。爆

ボランティア精神でやるのも限界というものがありますね(^^;)

さて、我が街はどうしていったらよいのか。

私もどうしていこうか。

我が街だけでなく、日本はどうしていくべきなのか。

日本が日本として、そのままの姿かたち文化感情を持ちながら、それでいてうまく外国とお付き合いしていくにはどうしたらいいのか。

いやぁ~~~。

深いですねぇ~…(-ω-)

というところで、お開き!

長々と呼んでいただきありがとうございました♪

関連記事:イギリス人と【イギリスの色々】と【日本の色々】について語ってきました。

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